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だが、奇襲の成果は有り、野郎は貯金箱を落として、頭を抱える。
俺は、その隙に野郎を殴った。
野郎は自分の背後にあったベッドに倒れ込む。
ところが、俺が更なる一撃を加えようとした時だった。
「動くな」
首筋にヒヤリとした感触。
俺は視認出来なかったが、包丁だった。
しまった…!
泥棒は、1人じゃなかったのか!
奇襲を掛けるのに無我夢中で、もう1つの気配に気付くのに遅れた。
少しでも動いたら、やられる…!
そう思うと、俺は固まったように、身動きが取れなくなった。
「小ぶりの良いケツだなぁ」
「イテテ…顔も、なかなか唆るぜ」
強盗2人の言葉に、俺は耳を疑った。
コイツら…先輩と同類か?
そう思った時、前でベッドに倒れ込んでいた野郎が起き上がると、俺の赤シャツを力任せに破り、引き裂いた。
小さなピンク色の左右の乳首と8つに割れた腹筋が、破れたシャツの隙間から覗く。
後ろの野郎も、包丁を俺の首筋にあてたまま、反対の手で、後ろからベルトを引っ張った。
ベルトのフックが呆気なくちぎれ、俺は引っ張られた拍子に後ろの野郎に、しなだれかかる形になる。
「殺されたく無ければ言う通りにしろ」
後ろの野郎は包丁を俺のアゴの下の首筋に移動させると、前の野郎が俺のスラックスのボタンを外し、チャックを下ろした。
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