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「嫌がらせね……なら俺と同じか」
「結果的にはそうなります。」
「じゃー、利害は一致してるワケだ。」
「そうとも言えるでしょうね。完全に、ではないですけど。」
身を起こして私を見下ろすあずき先輩は、なぜか満足気だった。
「もっかいする?」
「今の話の流れでなんでそうなるんですか。」
突拍子がないのはいつものことだけどさ。あずき先輩の頭の中がどうなってんのか、未だによく分からない。分かりたくはないけど。
「お前は全然求めてこないよなー。」
「目の前でうんざりするくらいご飯食べてる人見れば、お腹いっぱいになるじゃないですか。」
「あー、そういうカンジ? でもさ、気持ちいいとかあるじゃん?」
「あずき先輩のコレは過度なスキンシップ程度にしか思えなくなってきたので。」
意味を持たないからこの関係を続けられるわけで、この行為に、関係に、意味を持たせてしまったらその時点で全てが終わる。
あずき先輩だって、分かってるくせに。
私が先輩を求めるようになった時が、私たちの終着点だって。

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