生みの親

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生みの親

「お嬢さん!?大丈夫かい!?ほら、お茶でも、飲んでくれ!!君を探すのに、大変だったぞ!?」 男性は、車を運転しながら、お茶を私に、くれた。 「あ、ありがとうございます……………。あなたは?」 「俺は、超常研究者の、佐潟キョウイチ。……………君、桑野ココロさんだね?……………ズバリ、聞くよ?君は、「異次元の自分」を、やったね?禁忌を、犯した。間違いないね?知恵袋から、君を特定し、ここまで、来たんだよ」 「………!!はい。そうです!!!!あの、鏡の私は、なんなんですか!?」 「…………アレは、君ではない。異世界の化物で、君のニセモノだ。アイツらは、この世界に、侵略する為に、君に、化けたんだ」 「どうしてですか?鏡の私のアドバイスは、的確でした。私のニセモノは、私しか知らない事を、ズバズバと、当てましたよ?」 「……………ニセモノ達は、鏡を通じて、俺達の思考を読んでいる。だから、分かるんだ。ちゃんとしたやり方をすれば、大丈夫なんだが、君は、禁忌を犯した。…………こんなはずでは、なかった。あのおまじないの生みの親は、俺なんだよ」 「えっ!?」 「……………俺は、その筋では有名でね。超常研究をしていて、その実験で得た副産物を、使用していた。だが、禁忌を犯した人間は、入れ替わった、ニセモノ達によって、拡散された。…………俺のミスだ。だが、ニセモノを倒す術がある。ニセモノを倒せば、鏡に、ちゃんと写る。……………怖い思いをさせるが、君のニセモノを倒せないと、今後、鏡から、襲われる。入れ替わったら、終わりだ。……………今から、向かう先で、ニセモノを倒す。覚悟は、あるかい?」
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