1#腹ペコキツネとカモ

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 ぐるるるる・・・きゅるるるる・・・  「あ〜〜〜〜〜〜〜!!腹減った・・・ お腹と背中がくっついて、もうクタクタで歩けない・・・」  ガリガリに痩せこけた一匹の雄ギツネが、フラフラとふらついて千鳥足で歩いていた。  「もう何日も食ってねぇ・・・  俺、狩りがド下手だし、ウサギに何十回も逃げられたし、  最近口に入れたのは、ドングリとかの樹の実だし。  ヒマワリの種も食ったよ。小さくて、何も腹の足しにならんかったし・・・  やっぱり食いたいのは・・・肉だよ・・・  ジューシーで柔らかい、歯ごたえのある肉だよ・・・  でも、俺は狩りがド下手だし・・・  弱肉強食の世の中よ。  俺はこのまま飢えて行き倒れて、餓死して、カラスの餌になって土に帰るんだ・・・  どーせ俺なんか・・・」  キツネのケットは尖った鼻を辺りに突き出して、クンカクンカと匂いを嗅いだ。  「駄目だ・・・何か食わないと、匂いの精度が落ちる・・・  あーーーーー!!腹減ったーーー!!」    ガツン!!  突然、キツネのケットは目の前の何かに頭をぶつけた。  「イテッ!!こんなとこに、岩なんかあったっけ?!」
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