お父さん、デートの代理をお願いします

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「じゃあお父さん、記念に三人で写真撮ろうよ! お母さんにも見せてあげなきゃ!」 「え? 母さんはあきちゃんのことを知っているのかい?」 「知ってるっていうか、お父さんをデートに送り出してから打ち明けたよ。だから知ったの今日でさっき。まぁお父さんもお母さんも理解力あるから僕はそんなに不安じゃなかったよ。ほら写真!」  私を真ん中に優月とあきちゃんが腕を組んで、優月がスマホでパシャリと撮る。  黒歴史になるか? なんて朝は思っていたが、どうやらそうではない。優月のニセモノなど懲りごりだが、優月とあきちゃんの愛はニセモノではないだろう。  二人のノリに押し切られたところはあるが、それもまた二人の魅力だ。 「くれぐれも母さん以外には見せないように!」  そこだけは釘を刺すが。
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