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驚いたことに、私を呼んだ米軍以外は日本語がペラペラでした。
米軍の人々は私に、
・年齢
・隊の平均年齢
など、沢山のことを聞いてきましたが、私は
『助けて!皆が殺される!』
と、米軍に助けを求めました。
私が理由を話すと、最初は『はぁ?』という顔をしていた米軍の人々も、顔を蒼くし、日本軍の元へ行こうと日本軍の方へ向いた時、それは起こりました。
“どがぁん”
という音と共に車が飛び散り、炎があがりました。
「いやぁぁあぁああぁぁっ!!」
悲鳴をあげ、車の方へ走ろうとする私を米軍の大佐が優しく止めます。
『だめだよ、向こうはだめ。
悲しいだろうけど、仲間のことは諦めて君は日本へ帰りなさい。
日本へは一人で帰れるね?』
優しい口調の大佐の言葉に、放心状態の私は頷き立ち上がりました。
『誰か、この子を空港まで連れて行ってやりなさい。
可哀想に…
日本はなんてことを…』
大佐が行った言葉は、私には聞こえていなかったみたいでした。
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