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虹雨が指を鳴らした途端、ニセモノたちが過去に酷いことをした女の子たちの生き霊が、薄暗い闇から浮かび上がり、一気に彼らにまとわりついてきた。
「うわー!!」
ニセモノの一人が恐怖のあまり泡を吹き、気絶しかけたが、生き霊の一人が無情にもビンタをかました。
虹雨は冷ややかに笑みを浮かべ、
「攻撃性のある生き霊もおるから、気をつけや」
と忠告するように言いながら、再び指をパチンと鳴らした。
すると、喫茶店の奥から一気に冷気が漂い女性と赤ん坊が現れた。彼らの姿は徐々に血まみれになり、その瞳は憎しみに染まっている。
「許さない……許さない……」
と、低く怨念を込めた声が響く。
「ぐぅあああぅ!!!」
ニセモノたちは絶叫を上げ、恐怖に震えながら気絶寸前に追い込まれていく。
虹雨は無表情で彼らを見下ろし、冷たく言い放った。
「オレらのニセモノやるんやったら、こういう目に遭う覚悟くらい、しとかなあかんやろ?」
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