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朝、目は覚める、ベットには僕一人。いつもの日常は始まる。ベットから起き上がり洗面台で顔を洗いながら思うのは、そう、僕は、昨日のことがなんだか変な悪い夢でも見たのだろうと思うことにしたと言うことだ。彼女は家に帰り、日常のままでいたし、きっと、それをまだ続けたかったと言うのを僕にわかって欲しくて何にも言わなかったのだろう。あの変な断られ方も、きっとなにか大したことのない理由があるのだろう。顔を洗ってよくわからないことを考え出す寝ぼけた頭と共に僕は、
声を失った。
洗面所のガラスに映るありえないもの。
扉のところに座っている彼女を。
眼球が潰れた、僕らの愛猫のことを。
僕は、見つけた。
次回12月16日公開
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