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Prologue
真っ白な天幕付きのベッドの上で生まれたままの姿になり、愛おしいそうにお互いを見つめ合い何度も唇を重ね舌を絡め合う茶色髪の美少女と艶やかな漆黒の黒髪美少女が居た。
薄暗い部屋は薄桃色の間接照明が照らし仄かに梔子の香のアロマオイルが甘い香りを漂わせ、まさにソレと言う光景を演出している。
「愛してる….千夢」
「私もだよ….瞳子」
また唇が重なり合いゆっくりと広いベッドの上を転がってどちらが先か…何て雰囲気になる。
軈て順番が決まったのか、下になった千夢と呼ばれた黒髪美少女の首筋を茶髪美少女、瞳子の舌がゆっくりと這う、その動きは徐々に下へ下へと下がりながらとどまり千夢の口元からは吐息が漏れ出す、更に下へ下へと瞳子の顔が下がり太腿と太腿の間に顔を埋めると「あっ…」と千夢の可愛らしくも艶かしい喘ぎ声が出る。
「そこ…ダメ、私…弱い」
「知ってるよ…千夢、ココ弱いもんね…でも」
一旦顔を上げて答えると再び顔を埋め千夢はピクッと震える、瞳子に弱い所を刺激され心地良さが襲って来るんだろう、自然と千夢はその気持ち良さに身悶えた。
女の子同士で…なんて、最初は思いもしなかったのにこうして身体迄許し合う程に関係が進むなんて想定外と言えば想定外。
でも、愛おしいそうにする瞳子に敏感に反応して仕舞うのはそもそもそーゆー関係が嫌いでは無いからだ。
丁寧さと愛情の籠った瞳子の行為に千夢は激しく身体を震わせて背中を反らしうっとりとした表情でベッドに沈む、瞳子が笑みを浮かべて唇を重ねると、千夢はお返しとばかりに彼女を下にして同じ様な行為をした上で瞳子が嬉しそうに惚恍の笑みを浮かべてベッドに沈むと再び唇を重ね舌を絡ませそれからも求め合い一夜を共にしたのである。
お互いに目を覚ました時にはカーテン越しから射し込む朝の光に眩しく目を細め、隣で寝息を立てる瞳子の姿に頬を緩め、そのおでこにそっとキスをした。
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