ひとりぼっち

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ひとりぼっち

兄貴(女)に彼氏ができてた。 そんなのちっとも知らなかった。 だからそれを知った途端に悲しくなった。 私は男の子じゃないけど、 兄貴の弟なんだ。 偽物だけど、家族という関係を 崩しちゃいけない。 分かってるけど、 悲しそうな兄貴を幸せにしてやりたかった。 同じひとりぼっち同士で、 幸せを作りたかった。 なのに、 1人だけ抜け駆けしやがって。 そんな怒りと、 悲しみと、 いつか本当に、 誰にも相手されなくなる、 正真正銘のひとりぼっちになってしまう 不安と恐怖を 毎日感じている。 兄貴はきっと気づかない。 気づいてくれない。 俺がこんなに好きになったのを、 幸せになって欲しいと思ったのを。 兄貴、なァ、兄貴ィ…… どうして俺をぼっちにさせるんだよ…? 裏切ったのか? 嫌いになったのか? 願わくば、 未読無視なんかするクソ彼氏とさっさと 『別れてくれ。』
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