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私は気を取り直し
ひと通りお参りをすませて授与品を見に
社務所に寄った
さすがに桜が御神木とあって
桜モチーフのお守りや御朱印帳
「素敵すぎる…」
授与品の数々に心を奪われ
いくつか買うと
さっきのカエルの事は、
うん…
たぶん、幻
あるいは、気の迷い
白昼夢、忘れよう
そんなに悪い気のモノでは無いと思うし
無理矢理、自分自身を納得させると
まだ少し心配顔の彼の腕をそっと掴み
「お参りもしたし、そろそろ帰る？」
「カエル？いや、帰る、そうだな
おかげでだいぶリフレッシュできたよ
ありがとな」
「私の方こそ」
そうして私たちは、ケロ…いや帰路に
ついたのだった
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