11人が本棚に入れています
本棚に追加
ナイスアイデア!とばかりに
私が持っていた空のペットボトルに
水を汲もうと御由緒の書かれた看板に
近寄って行ったその時
「霊験灼然」
「え?何?そうなの?」
彼が話しかけてきたのだと思い
私は返事をした
しかし、そこに彼の姿は無く
あれ?さっきまで後ろにいたと思ったのに
すると再び
「ここの水は霊験あらたかって事さ」
声が聞こえて
見るとそこには小さな青蛙
いやいや、ナイから
カエルが喋るとか、あり得ないから
しかし、カエルと目が合った瞬間
「お前さん、アタマ悪いの?霊験って言うのは…」
ガッデム!
夢見てる?
昨夜、寝不足した?
私は勢い後ろに飛び退くと
御神水の周囲の石が濡れていたせいもあって
足を滑らせ尻もちをついてしまった
「ボクのが小さくて、弱〜い生き物なのに
そこまで怖がるかねぇ」
最初のコメントを投稿しよう!