第二章  「異なる景色」            

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第二章  「異なる景色」            

ー4年後ー  それから、娘は14歳になり夫は仕事を辞職し職を転々として45歳となった。現在、夫は主夫となった。私は、42歳となり1年前から某生命保険会社の職員として勤めている。 「ちょっと!橋口さん!机上はきちんと整頓しといてといつも言っているでしょう。 ねぇ、柏崎さんもそう思うでしょ? 入社1年も経つのにあんたそれぐらいしっかりしなさいよ!全くいやあねぇ…。」 急な怒号が鳴り響いたと思えば上司の中山だ。彼女は、57歳であり仕事では35年とある程度キャリアを積んでいる。 だが、社内の部下の誰に対しても風当たりが強くあまりこのオフィスでも評判は良くない。   中山に注意されたので、つかさず私は、 「すみません!至らない点が多く…。 直ちに、きれいに整頓しますので。」 と答えた。
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