平穏な日々

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平穏な日々

 喫茶店での出来事の日から秀人とひよりの間には平穏な日々が流れていた。  関はあれから心を入れ替え自分からひよりに電話電話をかけるようになり楽しいデートを重ねていた。そして関は、ひよりに結婚したいと言う話をしてからデートのたびに本気で結婚したいと思ってお金をこつこつ貯めてるんだ。  近所にこんな人がいるゴミ当番があって町会費用もあるんだよ。親戚の人がねー。など楽しそうにひよりに話すようになっていった。   ひよりも関が喫茶店で話した事は本当のことなんだ。嘘偽りはないんだ。そう思い幸せな日々が続いていた。ひよりはずっと平穏な日々がこのまま続いていくものだと思っていた。  ところがそれから2ヶ月後の事だった…… 突然関はデート中にランチを食べながらひよりに話した。  「ひょりちゃん職場の小田さんから告られてラブレター渡されたんだ。勿論断ったけど今度の金曜日にひよりなんかと付き合わないで私と付き合ってくれと言ってきてどんなに関さんの事が好きなのか証明したいから吹雪さんと一緒に赤羽のステーキ欄って店予約したから来てって言われてしつこくてしつこくて二人で待ってるって言われたんだけど」とひよりは関に打ち明けられた。  ひよりは「ちゃんともう一度はっきりと断って来て」そう言うと関は「勿論はっきり断ってくるよ。じゃあ今度の金曜日小田さんと吹雪さんと会社終わった後会ってくるね」と言うのでひよりは関に「わかった」と返事をした。  小田と吹雪はひよりと一緒にいつも飲みに行くメンバーの中の仲良くしてもらってる先輩だった。  ひよりはひよりなんかと付き合わないで私と付き合ってって本当に言ったのか?と半信半疑だったが断ると言った関の言葉を信じていた。  関から話を聞いた時小田から貰ったラブレターを関はひよりに見せた。じっくりは見せなかったけど可愛い封筒を見せられたので本当にラブレターもらったんだと実感した。  そして金曜日関は仕事が終わると吹雪と小田と一緒にお店に向かった。  ひよりが帰宅後夕飯を食べてしばらくすると関から電話がかかってきた。 「ちゃんと断ったからもう大丈夫だよ。明日映画にでも行かない。いつものところで待ち合わせね。ちょっと断ってもなかなか納得してくれなくてさー帰るの遅くなっちゃったよ。でもちゃんとひよりちゃんと真面目につきあってるからって言ったらわかってもらえたよ」 ひよりはその言葉を信じていた。  次の日は土曜日なので会社は休みだった。  ひよりは関の言葉を信じて次の日は映画と食事を楽しんでいた。  何故かその日はいつもと違うちょっと高いメニューを関は奢ってくれた。  給料入ったからと言ってた関だったが女性の勘なのだろうか?なんだか嫌な予感がした。  その日は映画もお昼も夕飯も全て関がお金を出してくれた。  ひよりはなんなんだろう?この胸騒ぎは〜? 食事も全て奢ってくれたし映画にも誘ってくれたし、金曜日の報告もしてくれたし喫茶店の時から2ヶ月普通に会ってて問題はないはずなのに何故か嫌な予感がする。  ひよりはそんな事を感じながらその日は関と会っていた。  何故胸騒ぎがしたのかわかったのは月曜日の朝だった。
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