110人が本棚に入れています
本棚に追加
Eternity Spell 第一章
昔から本を読むのが好きだった。だって本を読めば現実世界では味わえない出来事を想像という形で疑似体験出来るのだから。あたかも体験したかのような気持ちになれるのは私にとっては最高の脳内娯楽だった。
「北森さんっていつも図書室にいるよね」
中学3年生の時、そうやって声をかけて来る人がいた。寒い時期の放課後、図書室に人はまばらで読書に集中するにはもってこいの環境だったのだけれど、その人物によって静かな環境は一転した。
最初のコメントを投稿しよう!