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新たな出会い
目が覚めるとそこは綺麗な泉が流れていて、木々が生い茂り美しい小鳥のさえずりが聞こえていた。「んー!」思いっきりのびをして辺りを見回す。辺り一面緑緑緑。私の名前は柳瀬若葉。高校2年生。……「…え?」んー待て待て、私は今ついさっき交通事故に巻き込まれて、意識不明の重体だったはず。これはもしや…て・ん・せ・い・!!え?じゃあ私死んだ?ほとんどない記憶をたどる。はっ!思い出した!私が(性格に言うと私の魂が)生死をさまよってるときに、誰か現れて「あなたを助ける代わりにある場所にいってもらいます。」って言われたんだ。私はよく分かんないままうなずいちゃったんだ。そしたら一瞬で光に包まれて今に至る。ふむふむ、見た目は生きてた頃の私をそのままって感じ。うーん、転生したんだったら、すんごい美人を期待してたのになぁ。まあまあまあまあまあ(結構ショックを受けています)状況は理解できたことだし、探索を始めましょうか・・・ってここどこ?人の声が全く聞こえないんですけど・・・逆に怖いんですけど!?「目が覚めたのかな?」なんか頭から語りかけてくる!?「あの、あなたは誰ですか?」「自己紹介を忘れていたね、私はイシス。まあ神って覚えてくれたら嬉しいな。早速君に任務を与える。」「なんですか?」「簡単なことさ、魔法使いになるんだよ!」「・・・は?私、魔法使えませんよ!?てか、使ったことないし、普通の人間だし」「ふっ、何を言っているんだ。僕が選んだ人間なのだから間違いない。君には魔法使いの素質がある」「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?何を言っているんですか神様!?」「いや、私はヴィシュヌ様から魔法使いに相応しい人間と連れてこいと依頼を受けたから・・・現実に現れるとみんなびっくりするし、大体断るだろう?あと、みんな信じないし。でも、生死を彷徨っている人間なら、自分の命を引き換えに行ってくれるんじゃないかなと思って。そうしたら、向こうも助かるし、こっちも助かるし、Win-Winだろ?だから僕は三途の川の手前で待機してたんだよ。だから頼むよぉ!この契約書にサインしてくれ!」えー、ただいま頭がフリーズしております。元に戻るまでしばらくお待ちください。・・・・・・・・・・・・・・・・・今私神様に頭下げられてる?「あ、は・・・い・・・・・・わ、わかりました。」「おぉ!助かったよ!やっぱる選んだのが君でよかった。じゃあ早速準備していくよ!まずは魔法書。これはね魔法使いの基本とまあいろいろ書かれてるから読んでみて!で、次ははいこれ!」「ネックレス?」「そうそう、これね一応僕の化身みたいなやつ。何かあったらいつでも話しかけていいから。悩みぐらいはのるよ」「あ、はい。ありがとうございます。」でも、悩み事あってもこの人には言わないなぁ。「あっそう!服変えないとね」そうそう、今の私の格好は病院服なのだ!!「うーん、そうだなぁ。こんな感じはどうよ」体全体が青色の光に包まれる。「わあ」ため息を漏らしてしまうほど綺麗なワンピース。若草色の生地をベースにシンプルに塗ってあって、裾には金色の糸で花の刺繍がしてある。「うん!思ったより似合ってるね。じゃあ次は住居だよね。えーっと・・・」あの〜、思ったよりってなんですか?「costruire una casa」また青色の光!きっとこの人の魔法?なんだろう。さっきよりも大きい。「一人暮らしだから、これぐらいでいいかな。」どん!と丸い屋根のかわいらしい家が建った。それからも神様はテキパキと日常に必要なものを用意してくれている。私は夢見心地でその様子を眺めていた。「うーん、これぐらいでどうかな?他にも必要なものがあったらいつでも言って!用意するから、じゃあ僕は用事があるから!」「あ、はい」ボンっと大きな音を立てて神様は消えた。家に入ってみると私を見てフルフルと尻尾を振る動物が・・・?見た目はねこに近いのかな?でも少し大きくて毛がふわふわ!「可愛いねぇ、きみ」あ!思い出した!この動物は神様が魔法使いになるにつれて必ずパートナー的な存在となる魔法動物を飼うんだって!だから今のうちに飼った方がいいよって言われて召喚?してもらったんだ!「名前何にしようかなぁ?るるあ!るるあはどう?」「ヴヴヴ」???なんか怒ってる?え?名前いやだった!?あっ、ぐー。私のお腹がっ!お腹が空いたのかなぁ?うーん、何食べるんだろう?あ!そういう時にぃ!ジャーン!ネックレスー!使い方教わったんだよねー!「ログンミスリダ!」おお!神様が浮かび上がったぞ!「要件は何だい?」「魔法動物の餌ってなんですか?」「あぁ、伝え忘れてたね。あの子はマンパラキャットと言って、肉食だから、家にあるミクロミルでもあげといて」「ありがとうございます!」あ!神様消えたぁ!さっきよりは衝撃が少ないけど…あ、それでねミクロミルっていうのは生のウインナーみたいな感じの!ちょっと待っててねー!さっきからずっと私の足を引っ掻いてくる。えーっとそのままあげてもいいのかな?お皿に乗っけて・・・はいどうぞ!ガッツガッツえ?食べるの早くない!?クッルッルって鳴いてる!まだ欲しいのかなぁ「うーん、ごめんねぇ。これ以上食べられると私の分がなくなっちゃうんだぁ」なーん・・・そんなに悲しそうな声出さないで!?なんか罪悪感が・・・「にゃーにゃー」んん!?次はなんて言ってるんだ?あ、猫じゃらし持ってきた。遊べって言ってるのかな…私、人間時代猫飼ったことあるんで(ドヤッ)それくらい出来ますよ。ほらほら遊ぼう!「シャー」えっ!?なんか威嚇されてる!?るるあちゃんの視線の先には扉。その時、ドアがノックされた。トントン。一回るるあちゃんを落ち着かせて、扉を開ける。目の前には女性が一人。「柳瀬若葉さんの家で間違いないですか?」「どちら様ですか?」
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