新たな出会い

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「どちら様ですか?」「あら、聞いてない?」「…なんの事ですか?」「私は、フィアンマ。あなたに魔法を教える先生たちの責任者みたいな存在なのかな?だってひとりじゃ魔法書を渡されてもなんにも出来ないでしょ?」まあ、そりゃそうだけどさぁ、その上から目線やめて貰えますかね!?「私はこうやってこの世界に転生した人たちに魔法を教える手伝いをしているの」ん?なんだと?「じゃあ他に転生した人たちいるんですか!?」「うん、いるよ。私が今まで見てきたのはざっと150人くらいかなぁ」わぁー!私だけじゃなかった!!しかも!150人!!私の心に希望の光が差す。「どうしたの、そんなにすごいこと言ってないわよ。急に目をキラキラさせて…」先生ドン引き。でも!だいぶ有力情報だよ!?絶対に他の人よりいい魔法使いになってみせるんだから!!なぜか昔からある負けず嫌いが発動した。さっきから表情がくるくる変わる私を見て先生は「面白い人ね、ふふふ」笑う。え?今それ笑うとこ?突然先生は不思議な時計を見て「あら、こんなに話し込んじゃった!そろそろテストをしなきゃね」「テスト?あの紙に書くような?」「なに言ってるの?そんなんであなたの使う魔法がわかるわけないじゃない。あなた魔法書は見た?」「はい、見ましたけど…何にも書かれていませんでした。あと私の使う魔法ってなんですか?」「はあ、そこから教えなきゃダメなのね。魔法書は使う持ち主によって使う魔法専用になるの。だから何も書かれていなかったのよ。あと、魔法使いはそれぞれ自分の魔法を持っているの。私だったら太陽ね、ほら魔法を使うとオレンジ色の光がでるでしょ」といい「striscia di luce」と唱えるとすっ、とオレンジ色の光の筋が見えた。そしてキラキラと消えていく。「これが私の魔法。あなたにも必ずあなただけの魔法があるはずよ。それをテストしていくの」なんだその面白そうなテストは!やってみたい!!
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