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さてと、今日も撮るわよ~!
アタシは、いつも通り
ビーチをデザインした壁に囲われた
自宅の裏手にある、屋外プールに向かう。
アタシ
七海 珊瑚
(ななみさんご)
「マーレきゅん、今日は
ピンク色の水着にしてみたわよ~♪
って…あ、あれ?」
大きな海水プールを
イルカのマーレじゃなくて
たくましい人間の男が泳いでる…
青年
「…!」
空色の髪のたくましい青年は
プールサイドから、あがってきた!
アタシ
七海 珊瑚
(ななみさんご)
「は、裸…!?」
アタシは慌てて、持ってきていた
紫色のタオルを青年に投げつけ
青年
「…」
それを受け取った、青年は腰に巻きつけ
片手を胸に置きこちらを見つめてくる…
よくみると、この男…
瞳の色がマーレと同じだわ。
アタシ
七海 珊瑚
(ななみさんご)
「で、でも…もし、そうだとしたら…
いったい…なんで…」
アタシは、青年に背を向けて
少し考え込む…
アタシ
七海 珊瑚
(ななみさんご)
「…!?」
少しして、気配を感じて
振り向くと、男がすぐ背後に立っていた!
マーレ
「オレだよ、イルカだったマーレ!」
アタシは、青年を見上げる…
アタシ
七海 珊瑚
(ななみさんご)
「そ、そんな簡単に信じられないわ!
そんなに言うなら
ドルフィンジャンプ、してみなさいよ!」
男は、ニッと笑い頷いて
腰に巻いていたタオルを外し
プールに飛び込み、深く底まで潜っていって…
バッシャアァーン!
海面に高く飛びあがり、太陽と重なった
彼のシルエットが一瞬だけ、イルカのものに見えた!
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