ちょこ走る

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自室に戻り、鍵をかけ、再び日記を読み始める。 『お母さん、うるさい、部活くらいやらせてくれてもいいのに 高二から勉強しないと進学校には合格できないって。 成績はキープしてるじゃん、うっとおしい!』 『ちょこと遊ぶのが癒しになりつつある。 指でつつくとピクリと動く、面白い、かわいい、 でもチョコは、ちょこっとだけね、大きくなると怖い。』 「なんだ、順調じゃん」 『おぞましいことが起きた......』 「ん?」 『ちょこにチョコをあげていたら、蚊がノートに止まった ちょこが、ちょこが、チョコと蚊ごと食べた!』 「うへえぇっ!」 『生き物も食べちゃうんだ、これ、なんなんだろう?』 「疑問を持つのが遅すぎるだろ......」 『とんでもないことが起きた。』 「今度はなんだ?」 『チョコが、お母さんを食べちゃった。』 「はあぁっ?」
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