久しぶりの入院です!

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久しぶりの入院です!

 深夜2時、 「失礼します」と、4人部屋の他の患者には聞かれない様に注意した小声で目を覚ます。  その日夜勤の若い看護師が、私のスペースのカーテンをスルリと開けて、素早く私のベッドに近づいてきた。  読者や作者の私までが期待する、えっちい大人の映像作品みたいなシチュエーションではない。  彼女は、8時間ごとの点滴投与に来たのだ。  2024年11月15日に緊急入院してからこの二日、1日3回の脳の浮腫(むく)みを下げるための点滴は、どうしても3回目が消灯後になる。   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆  私の持病は『腎臓がん』です。  オーソドックスながん細胞が腎臓に出来て、それが両肺、頭蓋骨(ずがいこつ)を含めた全身の骨、いつの間にか脳内まで転移しました。  正確には『腎臓がんを原発とした多転移がん ステージ4』  現在入院中の『がん研究会 有明病院』は、お世話になって3年目になります。今年1月に1週間入院してから10ヶ月ぶり、何度も入院していて『勝手知ってる我が家』くらい愛着を持っています。  今回の緊急入院原因、『脳転移の成長により発生した脳の浮腫による急激な血圧上昇』に対しても、まったく不安がなく「少し良くなったら、執筆三昧じゃwww」と脳天気。  なんせ、『脳転移』を告知されたときも『脳天気』と脳内変換したくらいのオチっちょこ体質です。  このまま全身にがん細胞をくっつけたまま、ギネス記録並みの老衰死を期待しています。 ※※※ このように、スーパーポジティブがん患者の書く文なので、現在同病で深刻に悩んでいる方、お身内が苦しんでいるのを見て辛い方、親族や友人が壮絶な闘病でお亡くなりになったことを経験された方々の中には、ご不快に思われる記述もあるかとも考えます。  今さら遅いでしょうが、そういう方は気楽にブラウザバックを推奨いたします。
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