冬になったら

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この二三日、急に気温が低まった。それ故か、体の動きも鈍まった気がする。日が差せば暖かくもなるが、そうでない日は本当に寒い。ヤバい、死んでしまう。 少しでも暖かいところへ……風の届かない所へ…… 辿り着いた先は、木の皮の下だった。南向きで北風の届かない、木の幹。運よく日が差せば暖かさも期待できる。 同じことを考えた奴もいたようで、既に先客がいた。端から入って、風が当たらない、なるべく中心へ……と向かうが、皆同じなので中心から端へ、端から中心へとグルグルと回っていく。 そうこうしているうちに、また新たに加わるものも続く。もうこの下は満杯なのではとは思うのだが、それでも入ってくる。 端から中心へ、中心から端へと、グルグル、グルグル。 日が経つにつれて、気温が低くなっていく。グルグルの速度も心做しか遅くなってきた。皆体が動かなくなってきた。いよいよグルグルも止まるだろうが、端で止まるのは嫌だなぁ……。 さて、木の幹の皮の下、ここにもいます。少し剥がしてみましょう。チョットゴメンネ〜……ほら、いた。 ナナホシテントウは冬になったら木の皮の下等で集団で過ごします。北風を避けた南側で、集まることで少しでも暖かくしようとしています。こうやって寒さを凌いで越冬するのです。 さて、次は……。
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