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「ようやく肩の荷を下ろせた僕は……せめてジジをお嫁に迎える事ができればと思い、来てしまいました」
肩に留まったジジを撫でながら、この上なく優しく熱い眼差しを向けてくれる戌飼さん……
私の心の中の問い掛けの答えは……今はもう聞かなくても分かった。
「ジジだけお嫁に出す訳にはいきません」
そう言って彼の胸に飛び込むと、ジジはふたりの両肩に掴まり
抱き締め合うふたりのかすがいとなった。
おしまい
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