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「私、君の事が・・・。」
「ごめん。好きな人とがいるんだ。」
ズキッとくる言葉に私は俯いた。
「じゃあ。」
「うん。」
あっけない言葉に思わず、涙がこぼれた。
物心ついた時から好きだったといっても過言ではない。君は、私に何度も何度も爽やかにそしてドキッとする笑顔をしてくれたね。
そして大好きだった君は、好きな人がいたんだ。そんなこと知っている。
だって幼馴染だもの。あの人がいると君の笑顔がより一層綺麗になる。
私に目を向けて。もっと私を好きになって。私だけを見て。
そればかり考えていて、アピールするのも忘れていた。
だからだ。だから、今できることをする。
君を好きにさせる。いや、「させる」んじゃない。タイムスリップして、アピールするんだ。
私は、タイムスリップの機械に乗り込んだ。
「あの人を好きにさせるために!」
そういうと、タイムスリップし始めた。あの人を好きにさせるために。
絶対好きにさせる。長くてもいいから。一回だけでもいいから。
たとえ、今が変わらなくても。
そうして、私が好きになったときに戻った。
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