虚雲

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雲ひとつない青空がつづく空。 私は見えるはずもない 雲を見つめていた。 ふと思う。 曇ってどんな形だっけ? 貼り付いた デフォルメされたイメージ。 真実(リアル)はとうとう見つからなくて どんな色で どんな形で  どんな動きをしていたか 意識してみないと分からない、 現実があった。 もう随分、 世界を知り尽くしていた 気がしていたのに… 空を見上げ 雲を見つめ 考える。 そんな小さなことにすら 気づけていなかった自分を。 そんな小さなことだけど 成長できた自分を。 見えない雲が教えてくれた、 私の未知数な伸び代を。
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