盗む女

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プロローグ 姉は子供の頃からずっと私の大事なものを奪ってきた。そして今も奪っている。 なのに、何の罪にも問われることは無い。 けれど私は今誰かに見つかったら、紛れもなく窃盗犯なのだ。 人のものを盗むなんて、心底軽蔑していたのに。 今は私自身が、その『軽蔑すべき盗む女』なのだ―。
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