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こうなってしまった原因も全ては自分にあるのだということを私はここでついに目の逸らしようもないほどに思い知ってしまった。
私から少し離れたところでは美穂が泣いていた。
最近少しずつ私に似てきたと感じることが増えてきた。
今となってはそのことがひどく残酷でかわいそうだと思っていた。
残された私にできることはもう美穂が私のようにならないように育てることくらいだと私は思った。
泣いている美穂を見ながら私はそっと誓った。
私のように勘違いで人生をぶち壊す人間にならないように、私が育てなければ。
私は立ち上がり、車に戻ろうとした。
美穂は突然歩き始めた私に驚いた様子だったが、私は美穂の手をひいたりはしなかった。
車に乗り込み、エンジンをかけた。美穂が私を心配そうな眼差しで見ているのは見なくてもわかったが気づかないふりをした。
車を走らせながら私は美穂に私がした過ちを話した。
「お父さんがいなくなっちゃったのは私のせいなの。なんでだかわかる? 私は最初わからなかった。
でも美穂にはこの理由がわからないようなダメな大人になってほしくない。わかった?」
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