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購入した商品について、そこの会社のカスタマーセンターに電話をした。
機械音声があれこれ案内を語り、それに合わせて電話の番号を押す。
その際、間違えて違う番号を押してしまった。
「番号、『 』ですね。承りました。早速係りの者がそちらへ伺います」
そう語った後音声案内は切れ、再度を電話かけても繋がらない。
係りの者が伺うと言っていたけれど、まさか家にセセンターら人が来るのか?
商品購入の際に住所氏名は登録しているから、できないことはないだうろけれど、質問の電話をしただけでそんな対応をされるなんて。
あれこれ気になり、会社名やカスタマーセンター、間違えた番号を入力してネットで調べてみた。
その結果は。
「『 』番だけは押してはいけない。案内最中にその番号を押すと、商品開発のための研究体に志願した扱いとなり、訪ねてきた職員達にどこかへ連れ去られてしまう」
まともな口コミなどではなく、都市伝説サイトの書き込みが一件ヒットした。
もちろん普通はそんなものを鵜呑みにしたりしないが、さすがな今回は信じざるを得ない。…何故なら。
鳴ったチャイムの音。ぎょっとして固まっていたら、扉は鍵をかけてあるのに、それを開ける音がして、足音が屋内に入り込んできた。
「○社の、カスタマーセンター特殊課のものです。この度は、我が社への研究体志願、誠にありがとうございます!」
部屋に入ってきた数人の男が、恭しく礼をしながら俺を取り囲む。
間違いだった。そう叫んだ声が、口に当てられた布の下で途切れ、俺の意識もそこで途切れた…。
番号間違い…完
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