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「あら、ここの生徒や若い子はみんな履いているもの。私だって若々しく…………」
「それってやはり自分が年寄り…………」
「あんだって?💢」
「いえ!なんでもありません」
そこからセディは魔女帽、衣服などを全て出し
「ほら、さすがに自分で着ろ!!」
「わぷっ!」
ヴェロニカの顔面目掛けてぶん投げた。
スローペースだったがヴェロニカの着替えが全て完了し可憐だった彼女は正真正銘の魔女の姿へと現れた。
「どう?私綺麗でしょ?」
「まっ、こればかりは素直に言うぜ。めちゃくちゃ綺麗だよヴェル」
「うふふ!ありがとうセディ。じゃあ早速準備はいい?」
「ああ、もちろんだ」
セドリックは自身の武器である鉤爪、ナイトクロウを両腕に装備し、不敵な笑みをこぼしていた。
「さ、行くわよ…………クックック」
さすがは大魔女、自然が静寂をもたらすほどの笑みが後ろにいるセドリックをも魅入らせた。
「(ふっ、これだからヴェルは最高なんだぜ)」
窓から嵐と稲妻が大魔女ヴェロニカを誘う。それに応えるよう1歩、踏み出す。のだが…………
「クク……っ!?ちょっ……うべっ!」
「ヴェルおま!!」
「ぐえっ!?」
あろうことかヴェロニカが部屋の敷居にロングブーツのつま先が引っかかり転倒、
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