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私には多くのファンが居る。
多くの人のからの注目浴び、
優越感に浸っていた。
だが、ファンの中には
ストーカの様に尾行してきたり、盗撮する人もいる
注目を浴びると言う事は辛い事だ
ある声が私の耳に届いてくる
それは、「有る店に不思議な物がある」と、
それは[願いを叶えてくれる券]
と、言うものが有るらしい。
その券を使うと、本当に願いが叶うらしい。
私は騙されたつもりで、その店に行く。
その店に訪れると
揉み手をしながら、にこやかな男がいる。
瞳を輝かせながら私の側にやって来る。
「お客様、何かお探しでしょうか?」
と、愛想笑いが不気味さを感じさせる。
「この店に何でも願いが叶う券と言うのが有ると聞いたんだが、本当かね」
と、私は上から目線で物を言った。
彼は、私に気が付かないのか、私を知らないのか解らないが
私に対してのリスペクトが無い。
「何でも願い叶うお札ならありますが・・・
でもこれは何でも願いが叶うと言う訳では無くて、・・」
と、言葉が途中で止まると、後の言葉が気になってしまう。
「その後は何だ!説明してほしい」
と、私は声を荒げた。
「それは、貴方が相手を呪うような願いは叶いません。何でもと言っても
それは限られてしまします。」
「私は人など呪いはしない!」
「それと、このお札は満月の夜に月に向かって見える様に吊るさないといけません。
月が出てない時は効果がありません。一晩中吊るさないと駄目です。
それと誰かに見られと願いは叶いません。」
と、うるさい条件があるが、私はそのお札を購入した。
[誰も注目されずに生活したい]
と、お札に私の願いを書く。
そして、満月の夜にお札を吊るした。
その夜は晴れていて満月もしっかりと見えていた。
これで私の願いは叶うはずだと悦に入っていたのだが、
いっこうに私の願いは叶わない。
騙されたかと思っていた、そんなある日、
私は急な仕事で遠方に向かう事になる。
その場所に向かう為に、私は自家用飛行機で一人飛んだ
私ぐらいの有名人で忙しい想いの人間には、自家用の飛行機は必需品だ。
快調に空の旅を楽しんでいる時に、
エンジントラブルで不時着を余儀なくされる
助けの人を探してみても誰もいない。
そこは無人島。
誰も居ない無人島。
私に注目する人は誰もいない。
もしかすると私の願いが叶ったのか?
此処なら、ストーカーもファンからも追いかけられない!
喜びに溢れる私。
私の願いは遂に叶った!
だが一人でこの島で生活していけるだろうか?
不安と恐怖が私を襲う。
誰か助けて〜!
此処にいるよ〜
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