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 それから、一年が過ぎ、三月の卒業式の日 「お~い、里香。話があるんだけど、体育館の裏に来てくれよ」  隆は、教室から出た。 「は~い、行く」  里香は、ごそごそとしている。体育館の裏に着くと―――。 「話って、何?」  里香が、聞くと―――。隆は、深刻な顔をした。 「俺達って何だ?」 「友達以上、恋人未満じゃないのかな」  里香は、答えた。 「じゃ、俺達、離れても生きていけるじゃないのか」 「そうね。そうしなければいけないのよ。私達、もう、一人一人の  道を歩み始めたのよ。私と貴方は、違う道だわ」  里香は、笑った。 「分かった。もう、俺行くよ。さよなら」  隆は、歩き出した。 「待って、一つだけ言わせて。本当に、隆に逢えて良かった。  ありがとう。そして、さよなら」  里香は、手を振った。  それから、何年か経ち、私達は、逢ってない。里香は生きていたら、  きっと、いつかは逢えると思った。また、逢える日まで……                完
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