Episode1 新しい生活

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外に出ると、目の前には南山ソウルタワーが見えた。割と好立地なようだ。 出社は8時だけど、やりたい仕事があるし、少し、いやだいぶ早く家を出た。 バス停でバスを待っている間に、同僚の道野も隣に並んできた。 「おはよ〜(안녕〜)」 声で言うと、HYBE所属ではないが、TWICE(トゥワイス)のサナの声質が1番彼女の声に近い。 顔で言うと、こちらもHYBE所属ではないが、aespa(エスパ)のウィンターに流行りの丸メガネをかけさせて、ちょっとあごを自然に(とが)らせた感じ? まあ要するに前世から、アイドルを見まくっていた自分からすると、いつスカウトされても「そりゃそうだよ」と容易に納得できるほどの美女である。(まあ自分からいうのも甚だしいが…) そしてまた、自分の性格も分かってしまった。 結構、ルッキズムを意識する性格であると。 大手芸能事務所に勤めると、知らず知らずのうちになってしまう「職業病」がすでに僕の中にはあった模様だ。 「ねーさー、なんで朝、すごい大きな声で叫んでたの?」 「いや、その、あの…。僕も寝坊しかけてて…」 「嘘つけwーー!まあ、でもそれで起きれたからいいんだけどね。」 苦笑いが妥当(だとう)な場面だ。こんなところで「僕、なんか転生したんだよ!それで自分が自分じゃなくなっていたんだよ!」なんて言っても、ドン引かれて、頭をしばかれるだけだ。 「バス、遅いなぁ…」 彼女は結構、天真爛漫(てんしんらんまん)喜怒哀楽(きどあいらく)も激しい。性格はどのK-POPアイドルにも当てはめられない。
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