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外に出ると、目の前には南山ソウルタワーが見えた。割と好立地なようだ。
出社は8時だけど、やりたい仕事があるし、少し、いやだいぶ早く家を出た。
バス停でバスを待っている間に、同僚の道野も隣に並んできた。
「おはよ〜(안녕〜)」
声で言うと、HYBE所属ではないが、TWICEのサナの声質が1番彼女の声に近い。
顔で言うと、こちらもHYBE所属ではないが、aespaのウィンターに流行りの丸メガネをかけさせて、ちょっとあごを自然に尖らせた感じ?
まあ要するに前世から、アイドルを見まくっていた自分からすると、いつスカウトされても「そりゃそうだよ」と容易に納得できるほどの美女である。(まあ自分からいうのも甚だしいが…)
そしてまた、自分の性格も分かってしまった。
結構、ルッキズムを意識する性格であると。
大手芸能事務所に勤めると、知らず知らずのうちになってしまう「職業病」がすでに僕の中にはあった模様だ。
「ねーさー、なんで朝、すごい大きな声で叫んでたの?」
「いや、その、あの…。僕も寝坊しかけてて…」
「嘘つけwーー!まあ、でもそれで起きれたからいいんだけどね。」
苦笑いが妥当な場面だ。こんなところで「僕、なんか転生したんだよ!それで自分が自分じゃなくなっていたんだよ!」なんて言っても、ドン引かれて、頭をしばかれるだけだ。
「バス、遅いなぁ…」
彼女は結構、天真爛漫。喜怒哀楽も激しい。性格はどのK-POPアイドルにも当てはめられない。
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