盾と剣

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盾と剣

本当にそうなのか? なら今のお前はなりたい自分になれてるか? 理想に近づけてるか? 自分で選んだ道を胸張って堂々と歩けてんのか? 常に周りを気にして 周りに言われた通りに動いて 周りがそうするから自分もそうする 列からはみ出すのが怖くて結局周りと同じ道を行く そうやって無難に歩いてきた道を振り返って最終的に残っているものはなんなのか この世界に馴染むため 秩序を乱さないため そうやって自分を偽ってニセモノの自分で歩いている それは確かに楽かもしれない 怖くもないのかもしれない 誰だって自ら今よりも苦しいことがあるかもしれない道に進むのは怖い 真っ暗で先がわからない道よりある程度照らされた安全な道を進みたくなる それは時に盾と剣なのだろう 周りから見れば列を乱さず歩いているまともな人間 周りから指を刺されないように一生懸命盾で守る 自分から見れば世界に置いていかれないように必死に理想や夢を攻撃して自分を守ってる 自分の本心に気づかないように
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