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「あ~ぁ。
また先生に荷物運びたのまれちゃったなぁ。あたしも人がいいというかなんというか…苦笑」
あたし森宮 古都(モリミヤ コト)高校3年生。
ただいま社会の濱碕(ハマサキ)ティーチャーに頼まれて教材の荷物運びをしています。半泣
それにしてもこの教材かなり重い…
「ぁ…ぁの~」
ビッ、ビクッ!!
バササササッ
あたしは後ろから急に声をかけられたことでビックリし、手に持っていた教材を落としてばらまいてしまった。
そして教材をばらまいてしまう原因をつくった人物の顔をみると…
あ…
たしか同じクラスの…
優等生君。
名前は…
………何だっけ?
……………………。
ピコン💡
思い出した!!
天道 優人(テンドウ ユウト)だ!!
頭はすごくいいらしんだけど無口でいつもオドオドしてるんだよね。
それに眼鏡かけてるのと前髪長いのとで表情がよく分かんないし。
「ぁ、ぁの~。
驚かせてしまったみたいで
すっすみません」
「えっ!?
それは全然気にしてないけど
天道君はあたしに何か用があったんじゃないの?」
「ぇっ?
ぁ…ぃえ、荷物が重そうだったので手伝おうかと声をかけたのですが
逆に迷惑をかけてしまったみたいで…」
天道君…なんていい人。
「全然そんなことないよ!!
逆にありがたいし!!
なら手伝ってもらってもいい?」
「ぁっ、はぃ」
そうしてあたしは天道君に荷物運びを手伝ってもらったのだ。
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