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今日、電気水道が止められてしまった
冷蔵庫も、これでは使い物にならない。
もちろん税金も、何も払えてない状態…
秋の夜長に、わたしは
暖かい格好で夜道へ飛び出す。
どこか遠い所へいかないと…
わたしは、あてもなく夜道を歩き
どれだけ時間が経ったのか
もう、夜の11時は回っていそうで
初めてくる場所にたどりついていた。
出入口の看板には、モミジ公園と書いてあって
わたしは、その公園の中に入る。
公園は大きくて、先には初めて見る住宅街もある。
今夜は、ベンチに座って夜を過ごすしかなさそう…
暖かい服装で来たは良いけど
それでも、少し寒いわね。
公園のベンチに座り、頭上に降ってきた
もみじを手のひらに乗せて眺める…
モミジってほんと、秋になると綺麗に色づく…
ベンチの背もたれにもたれ、うとうとしていると
人の話し声が聞こえてきた。
男A
「ギャハハ…そうそう!そんでサァ!」
声がした方に顔を向けると
二人組の男が歩いてきていた。
男B
「おい、見ろよ…こんな寂れた所に
可愛い女の子がいるじゃん!」
二人組が近づいて来たけど
わたしは、無視する。
男A
「なあ、あんた…すごく可愛いし
俺達が遊んでやるよ!」
無視しても、話しかけてくる…
男B
「もう、無理やり連れてこうぜ!
この公園を抜けた先は、住宅街だけど
その裏道に良いラブホがあるんだ!」
男A
「ギャハハ!それいいな♪」
男達に腕を掴まれ
わたしは、必死に抵抗した!
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