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僕は目撃情報があった場所に順番に行ってみることにした
が、しかし
なんの収穫もなかった…
クソッ…どこにいんだよ…
諦めかけた時、ふと先に僕に似た雰囲気の奴が…
よく目を凝らして見ると驚くことに僕だった。
ありえない…僕には双子どころか兄弟だっていない…
しばらく尾行することにした
歩いていくと行き止まりにたどり着いた。
あれ!?今あいつここに…
どう見ても行き止まりの壁をすり抜けたはず…だ。
不思議な現象に頭がついていかない。
試しに壁に手をあててみる…
…なんともない。壁だ
ふぅ…気を抜いた瞬間…
!!!!!
壁から手が…!僕の腕を掴む
離せ!慌てて手を振りほどこうとするが、力が強すぎる
……このままじゃ引き込まれる…!
わぁっ!!
いつの間にか意識を失っていたみたいだ…
目が覚め辺りを見渡すと、先程いた行き止まりだ
とにかく気味が悪い。帰ろう
しばらく歩いていると友達がいた。声を掛けようとして、気づいた
隣にいるのはニセモノの僕だ
待ってくれよ…騙されてるって…
「おい、そいつ誰だよ」
友達は困惑した表情をしている
「そいつは優希じゃない…俺が優希だ!」
「はぁ、何言ってんだよ…こいつが優希だ」
おかしい、なんで僕が本物だって信じてくれないんだ
気味悪そうに友達はニセモノの奴と去ろうとする
「おい待てよ!」
すると、ニセモノの奴が…
「黙ってろよニセモノは」
やめてくれ…!嘘だ…信じたくない…
こうして僕はニセモノと化してしまった
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