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世話を焼きたくなる彼女 side 桐嶋蓮翔
「社長、おはようございます!!」
毎朝6時30分、美織が俺の家を訪ねてくる。
鶏もも肉と里芋の煮物に、だし巻き卵、絹豆腐と玉ねぎとわかめの味噌汁。
「今日は和食なんですね。嬉しいです!!」
和食派の美織。
喜ぶから週4〜5で和食を出す。
「美味しいです!!」
俺が作った料理を満面の笑みで頬張る美織の姿が可愛すぎて、餌付けして、俺の部屋に閉じ込めて置きたい衝動に駆られ、
『早く出勤して仕事するより、朝食をとって仕事をした方が効率があがる。明日からも毎朝6時30分に朝食食べにこい』
『ありがとうございます』
命令になってしまったが、美織に毎日俺の家に朝食を食べにくるよう指示を出した。
3日間の同居生活。
ゲストルームに居ればいいのに、美織は俺の側から離れなかった。
部屋着に用意したユニクロのシャツワンピースにレギンスを着て、自分の家のようにリラックスして過ごしていて、いっその事ルームシェアを提案して家に住まわせようかと頭によぎった。
「ついに美織ちゃんと付き合い始めた?」
平日午後は永倉とゲーム制作部で仕事をしている。
「付き合ってない。だが太らせるために毎朝朝食食べに来させてる」
美織は社長室で仕事をさせ、永倉と追加シナリオの開発をする。
「顔色が良くなってたのそれでか」
基本的に在宅勤務で仕事をしている社員が多く、プログラマーとデザイナーへの細かい指示はWEB会議で行ってる。
各自で仕事を進めさせてるため、制作部内の特別開発室に篭って永倉と仕事をしてる時に邪魔に入る社員はいない。
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