花ちゃん

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花ちゃん

4人目の彼女の名前は花ちゃん。 小柄で目が大きく小麦色の肌にそばかすがある、モモンガに似た同級生。 2年6組の同じクラス。たまたま席替えで隣同士になったのがきっかけ。 それまでは話した事がなく、ただの顔見知り程度だった。 「柳君申し訳ないんだけど数学の教科書見せてもらってもいい?忘れちゃって」 最初にアクションを起こしたのは花ちゃんからだった。 断る理由もなく、その時俺は花ちゃんに教科書を見せた。 少し離れている机をピッタリとくっつけ、真ん中に教科書を配置。 距離が近づいた花ちゃんからは名前と同じ香りが仄かにしていた。
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