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『ごめんね。大河くん。私、死ななきゃいけないんだ。』
メールに打ち込んだ。今時ガラケーなんて笑われるけどもう、いい。
『詳しくは言えないけど、今日の夜、このメールが送り終わったときに死ぬ。告白できてよかったぁ~。これで私は死ねる。』
何で涙出てくるんだろ。そう思って素早く押そうとするとボタンに涙が落ちた。
『君と今日話せてよかった。メールなんて送るつもりもなかったけど、遺書として書いておきたくて。バイバイ。私は、天国で君を見てるよ。』
最後にby永沢恵梨香とかいた。
これは、瞬時に思いついた、名前だ。でもわかる。君なら。
そして送信ボタンを押し、送った。やっとこれで。
その時、見知らぬ人が私を引き寄せ、歩道橋から真っ逆さまに落とした。
そうだった。私が踏ん切りをつけなければ殺すと言われてたんだった。
その言われた時間にぴったりだった。
そうして、私は地面に落ちた。多分私は瀕死の状態なんだと思う。
誰もいない歩道橋の下の車道で、私は、言い忘れていたことがあった。
君に、メールを送る。
『追伸:ありがとう。愛してる。』
大げさかもしれないけれどもういい。反応なんかわからないんだから。
送信ボタンを押す。と、途端に目の前が真っ暗になった。
バイバイ。私。みんな。初恋の君。
これは、最初で最後なのだから。
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