1 子猫を助けて

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1 子猫を助けて

俺の名前は月野衛輔(つきのえいすけ)。 ふっっっつーの高校2年生だ。 俺はその日も学校から帰っていた。 すると… 可愛い可愛い子猫ちゃんが、トラックに轢かれそうに…! 俺は咄嗟に子猫を庇い… トラックに轢かれた… あぁ、俺の短い人生は終わった… ♦︎♦︎♦︎ 目が覚めれば、そこは天界だった。 なぜ天界と分かるかと言うと? 大きく『ようこそ天界へ!』と看板がかかっているからだ。 そうして、俺は天使ちゃんに神様の元に連れて行かれた。 「月野くぅぅん! この度は本当に! ありがとう!!!」 は? 美人の女神様は俺にそうお礼を言った。 何故死んで礼を言われなきゃならんのか? 俺の頭の中は?だった。 「実はね、月野君が助けた子猫は私の愛猫だったのよ。 もう、好奇心旺盛な子でね、ちょっと目を離した隙に下界に降りちゃったらしいの。」 な、なるほど。 そう言う事か。 じゃなくて。 「あのぅ、俺はこれからどうなるんでしょうか?」 「うん、あのね、お礼に別の惑星に転移させてあげようかなー?なんてね。」 まさかの異世界転移!? やべぇのキタ! 「えーと、異世界ってこと?」 「まぁ、簡単に言うとね。」 「チートスキルとかもらえます…?」 「もちろん、もちろん。 全魔法チート、なんてどう?」 「おー! いいっすね! 俺、異世界転移します!」 「話がまとまって良かったわ。 じゃあ、転移させます!」 女神様がそう言うと、俺は急激に眠くなった。
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