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「よくわからんが、あの日からだから、事件現場とかで拾ってきたんじゃないのか?」
溜息まじりに桐生はそう言う。
そうか。
それで、用もないのに私に運転手を頼んでみたり、あの現場にもう一度行ってみたりしてたのか。
家の中をぐるっと回ってみたのも、霊がなにか反応するかと思ってのことだったのだろう。
「……誰が憑いてるんですかね?
犯人?」
「……いや、犯人、なんで死んでんだ」
被害者じゃないのか、と言われる。
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