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彼との出会いは突然だった。戦争孤児になり、一人歩いていると、魔物が現れた。
魔物は人を喰うから、すかさず逃げたんだけど捕まった。
そして言ったんだ。
「どうしたのです?」
と。
「どうしたって・・・?」
「もしかして、戦争孤児ですか?」
やっぱりわかるか。でも、逃げたくて逃げたくてじたばたしていた。
「落ち着いて。私は、あなたを喰らいません。」
本当に言ってくれたんだけどこの時私は言ってしまった。
「嘘だ!魔物は人を喰らう。戦争の相手だって魔物を使ってパパもママも殺された!わかった!パパとママを殺した、魔物だな!」
すると、笑顔がすっと消え、
「あなたを守りたいから、使いにくい言葉を使っているんじゃないか。」
確かに。魔物が言葉を使うと魔力の消耗が激しくなる。
「そういって私を殺すんでしょ!」
「あなたは馬鹿なんですか。」
「ならあなたは阿保よ!」
「くだらない話はやめて、私の話を聞いてくれませんか?」
「はい。」
なぜかすんなりと入ってしまった。
「私は、戦争側ではなく、自衛側の魔物です。人の姿になれるのは一部の強い魔物しかなれませんからね。」
そうだった。ここの王様は、部下に魔物を連れてたんだっけ。
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