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ほら、僕らもこういう音楽をやっている以上、けっこうオカルトや神秘主義、スピリチュアル、オーパーツ、ヒーリング、人間の機能拡張、ESP……こういうのを歌詞で扱うことも多々あるし。
……まずは一日に一度はネガティヴな、あるいは今、人間がなんとか保とうとしている社会のルールをあえて破ってみせる。それはごく小さな憎悪が……ただし、みずみずしい憎悪にかぎるのだけれど、そこから話をはじめようか。
たとえば、駐車場の車のボンネットや屋根の上に食べ残したファストフードのフライドポテトをぶちまけたり、あえて通勤電車の駅でほかの人に動きを譲らず、肩をぶつける、などなど……そうそう昔は鉄板だった自動車に十円チョップとかは今はセキュリティ的に危ないからもうたぶん誰もやらない。防犯アラームが鳴り響くだろうからね。
掲示板には一日一悪と書かれていたけど、まあ朝というか午前中に、そうやって悪意の種子のようなものをこの世界に散種していくそうなんだ。
された側は当たり前だけど、みんな不快だし迷惑だし、はっきりいってそんなことをした奴に殺意をおぼえるよね。でもどこの誰がやったのかわからない。
ここで、比較的温和な人間なら「しょうがないな」とかなんとかできれいにこの悪意を流せるだろう。けれど、そんなふうに流せる人間なんてそうそういない。僕だってそうだ。
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