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始まりの物語
いつものように鍛錬に励んでいる時だった。
私の元に先代戦車のアルカナの訃報が舞い込んできたのは。
「私が、戦車のアルカナに、ですか・・・」
「ああ。ルイス、君はアルカナに選ばれた。聞くに、そなたの実力は先代をも凌ぐとか。」
「かいかぶりです。私なんて、先代の隊長の足元にも及びません。現に一度も、隊長に勝てた事がないのですから。」
いつも私たちの進む道を切り開いて道を示してくれた隊長。あなたがこんなに早く逝ってしまうなんて・・・。
「とにかく、君は選ばれたのだ。この決定が覆ることはない。」
「早速で悪いが、来週から職務に当たってくれ。」
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1週間、あっという間だった。
先代の死だって、まだ受け入れられていないというのに、時間の流れは残酷だ。
「早速だが、君の受け持つ部隊に案内しよう。」
こちらへ。そういって、先を進む閣下を追いかける。
___ここから、私のアルカナとしての物語が始まったんだ。
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