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僕はある日、自分の家の大掃除をしていた。
元からあまり汚くはなくてスムーズに進んでいたが最後の押入れとなったらやる気が突然なくなってしまった。
理由は簡単。引っ越し以来何も触ってなく、中はぐちゃぐちゃだからだ。
「やるか…」
ため息一つつき押入れをあけたがやはり想像通りだった。段ボールの山積みともともと出ていたものが盛大に散らばっていて足の踏み場さえもない。
一人でやるには少し苦痛なため友達を呼んだ。
「いきなり呼び出してきて何だと思ったらこれか…納得だな…」
じっと見ていても何も終わらないのでさっさとやって終わらせることにした。
そしてあっという間に1時間がすぎ、友達の頭に何か落ちてきた。
「なにこれ!?」
「暗号?」
大学生2人揃って幼稚園児のように目を輝かせ、押入れの掃除をやめて何かが書かれている紙の暗号を解くことにした。リビングに行き、お茶とお菓子を出して2人で机を囲み暗号を解こうと考えていたが、何もヒントとなるものが何一つない。
僕も友達も難しい顔をして紙を見つめながら考えいる。
「はあー何もわかんないな…」
時計を見ると午後9路を過ぎており、時間も時間なので夕飯も作りお泊り会にすることにした。
食べながら紙を見つめててもはやり何もわからない。その文章はただただ不思議な文字が書かれているだけのようにしか本当に見えなかった。
1日は何もわからないまま終わり、次の日になった。
僕が洗面台で顔を洗っているとリビングにいる友達が急に『あー!』と何か気づいたような大声を出して急いで行った。
「どうした?」
僕が不思議そうに聞くと友達が髪を見つめて何か言いたくないような顔をしていた。きっと暗号が解けたんだろう。
「なあ暗号解けたのか?」
「うん…ずっと見てたら解けた…けど…」
友達の顔がどんどん俯いていき、僕はもう一度この暗号を解くことにした。
1時間でやっと解けてまだ一緒にいる友達に話した。
「なあ…これって…"おめでとうございます!あなたはこの文章の解読に成功しました!ここまで読めたあなたに教えてあげましょう!この図形に意味はないのです! これを読んでいるあなたにだけ教えてあげましょう!実はもう僕は死んでいます!小さい頃お腹をすかせたお友達に食い殺されてしまったのです! べモル"って…」
これを読んだあと友達の顔を見ると真っ青になってどこかを見ていた。その後、僕と友達は黒いもの身にまとった何者かによって銃で惨殺された。
きっとそれは友達に食い殺されてしまったべモルが撃ったのかもしれない。
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