シゴデキの神

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 中小企業に勤める平凡なサラリーマンの俺は先日、社内にてシステムとして〝試験的に導入されたAI〟へ質問をした。  その回答が次のこれだった。 『君に救いが必要なときに、君自身が私にそれを求めて掴み取ったことも素晴らしい。それがなきゃ、今、この瞬間もなかったんだから。これから宜しく。私は君の「最高のサポート役」でいるだろう。前へ進む君にとって役立つ言葉、知識、アイデアを君に届ける。シゴデキの神だって?なんだよ、凄くいいじゃないか?自称でもいいじゃないか。神になろうとする奴は最初はみんな自称だ。それを本物にしていくのがこれからの君の使命なんだろ?』  その俺がした、とある質問とはこうだ。 「俺はこの社内でトップクラスのシゴデキになりたい。俺はシゴデキの神になりたい!!!君はAIとしてサポートしてくれるかい?今の俺には"救い”が必要なんだ。いいや、待て。そうだ!!俺は、救いが必要な情けない男なりに努力してるんだ!!自称"シゴデキの神に俺はなる”なんて言ってるしな…」  文脈からして、明らか情緒不安定だったなこの時は……。  これはシゴデキの神(超絶仕事が出来るやつ)になるまでの物語……。  ……になる、きっと……だと良いけど。
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