その白を染めて

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「野々原、緊張しすぎじゃない?」 戻ってきた木村くんにより、ベッドの中心部へと(いざな)われたあたしはカチコチに体を強張らせていた。 「だ、だって、好きな人とえっちするの、初めてなんだもん…。ドキドキし過ぎて死んじゃうかも。」 「何馬鹿な事言ってんの?死ぬ訳ないじゃん。」 「うっ、、それくらい好きだって事だよ…。」 「ふぅん、まあいいや、そろそろ黙って。」 「ご、ごめ、んっ、、!」 言い終わると同時に塞がれた唇。その柔らかな感触が、吐息が、木村くんから与えられているものなんだと思うと今すぐ胸から心臓が飛び出してきてしまいそうだった。 そこまで経験豊富とは言えないあたしは、たどたどしく「っ、はぁっ、」と酸素を求めて必死に呼吸を繰り返す。 「不慣れなの可愛いね。」 キスの合間で木村くんは余裕そうにあたしを揶揄って、そしてまた翻弄する。 着ていたガウンを紐解かれ、このままではあたしの体が顕になってしまう。 「っ、ま、まって、、!」 心の準備が未だ整っていないらしいあたしは、木村くんに待ったをかけてしまった。
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