第二章 アメリカ空軍三沢基地

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第二章 アメリカ空軍三沢基地

民間と航空自衛隊が共用している三沢基地にアメリカ空軍第35戦闘航空団が1985年から配備されていた。 1991年には新たなF-16戦闘機がアメリカ本土から配備された。 三沢基地のアメリカ空軍第35戦闘航空団ブリーフィングルームには新たに配属されたF-16戦闘機パイロット達が集まっていた。 「司令官殿が部屋に入られます」 伍長の掛け声でパイロット達は、お喋りを止めた。 「諸君、おはよう」 「三沢に来て初めての三日間の休暇は有意義に過ごしたかな」 「今日からは新たな訓練を開始するので気を引き締めるように」 「訓練計画をブラウン少佐から説明する」 基地司令は演壇をブラウン少佐にゆずった。 「諸君、おはよう」 「訓練計画責任者のブラウンです」 「今回の訓練は洋上から上陸を試みる敵軍の輸送船を洋上で撃破するのが目的である」 「訓練空域及び水域は北緯40度52分08.6秒、東経141度23分02.1秒の点を中心とするE1~E4水域である」 「NAVYのUSS Scottが標的艦を曳航する」 「USS Scottと標的艦の曳航距離は6000フィート、標的は350フィートの輸送艦型標的」 「標的は20ノットで航行」 「使用する兵装はMark 81 250ポンド 無誘導爆弾を各機2発」 「各機ともに右舷からと左舷からの攻撃を1発ずつ計2回の攻撃を行う」 「今回は変則であるが3機編隊での2編隊、計6機で行う」 「第一編隊はショーンズ中尉(TAGホーク)、ミラー少尉(TAGダイス)、ウィルソン少尉(TAGベア)」 「第二編隊は、ムーア中尉(TAGランサー)、トンプソン少尉(TAGモック)、スミス少尉(TAGマシック)」
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