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「父さんと母さんには上手く言っておくからさ、新人戦……出てくれない? お前なら俺の代わりになるし……」
「ならないよ! 見た目だけじゃないか!」
必死に首を振る風太。
無理もない。
クラブチームを退団してから、チームでサッカーなどしていないのだ。
「頼むよ……上手くいかなくても、お前の事を責めることはしないから……。それに……。」
「それに?」
「もう、呼んであるんだ。今の『相棒』をさ。」
雷斗がスマートフォンを操作すると、ひとりの長身の男子生徒が病室に入ってくる。
「紹介するよ。俺のツートップの相棒、隼人だ。」
隼人と呼ばれた男子生徒は、風太のことを怪訝そうに見つめる。
風太も、隼人のことは知っていた。
同じクラスのクラスメイトなのだ。
「お前……サッカー出来るのか?」
隼人は、風太に冷たい視線を向けた。
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