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みなみの決意
履歴書
せきもと
関本みなみ。
754−0093
やまぐちけんやまぐちしあいおふたじま
山口県山口市秋穂二島33
083−934−7890
昭和55年12月12日
学歴
平成10年3月山口県立防府東高等学校普通科卒業
平成11年4月YCC調理製菓専門学校学校製菓衛生師科入学
平成12年3月YCC調理製菓専門学校製菓衛生師科卒業
平成13年4月YCC調理製菓専門学校調理師科入学
平成16年3月YCC調理製菓専門学校調理師科卒業。
職歴
なし
以上
資格・免許
平成13年9月食品衛生責任者
志望動機
「いつか自分のお店を持つ」という大きな夢があり、その夢を実現させるためには、食品衛生責任者の資格が必要ということもあり、特技のお菓子作りを極めたいということもあり、食品衛生責任者の資格取得をしました。まず個人事業主として、自社製造・販売とインターネット上での通信販売での営業申請という目標を立てて、行動を起こしたいと考えており、可能であるなら御社とのWワークをしたいと考えております。最終的には、法人化にし通信販売と並行で、カフェ経営をするのが、今の私の夢です。現状では無理なのは、十分にわかっていますが、挑戦したいという思いでおります。
「履歴書完成。エントリーシートの準備しないとね。」みなみ素早くキーボードを操作している。
「みー飯だぞ〜」恋人の公平が、食事の用意をしてくれていた。公平は、専門学校の先輩である。「あれから2年かぁ〜みーどこか内定ってそっかぁ〜祐介のお店手伝うんだよな。パティシエールとして。」「ふふっ。そういうこと。」「いま思ったけど、3年間の学費は??」「製菓の方は、卒業したら設楽先輩のお店を手伝う条件で、設楽先輩の全額援助で、調理師の方は高校からのバイト代と私個主で、会社経営しているからそっちの自身の給料で。調理師の資格取ること設楽先輩知ってるし製菓に入学する前に、調理師取らせてほしいってお願いはして取らせてもらったんだ。」「ちゃっかりしてるよなぁ〜みなみは・・・。履歴書取りにきた。」「えっ・・・。まだ準備できてないですよぉ。」「ってのはジョーク。公平に用あってな。」「焦ったぁ〜」「ごめん焦らせてってちょっと彼氏面してみた。みなみちゃん。食品衛生もだけど食品系の合格証書のコピーお願いね。」「もちろん。あっ食品衛生のコピー偶然にも1枚ありますが、先輩持っていきます。」「あぁ〜みなみちゃん河豚処理は??」「あぁ〜試験難しいんですよねぇ〜でも河豚処理もほしい資格なんで、来年挑戦しますよ。」「さすが資格マニア関本みなみ。」「それって褒めてます。」「さぁ〜な。」「設楽先輩の意地悪ぅ」「怒るなって・・・。お詫びに情報をあげる。知り合いの専門店に、免許取得の修行に行かないか??お店は防府だけど、行く??」「もちろん行かせて下さいっ。」「そういうと思ってアポあるから一緒に行くか??」「設楽先輩大好き♡」「おいおいおいおい。」「ふふっ。」「分かっているよ友人の一人としてだろ??一応履歴書の用意しておいてね。」「はーい。」翌日「すみません。細川さんLaunch営業前の忙しい時間を頂いて。」「設楽くんの頼みだ、断るわけにはいかないよ。」「彼女が、先日お願いした子です。」「はっはじめましてせっ関口じゃなかった関本みなみです。」「ふふっ。履歴書拝見。」震える手で履歴書を渡すみなみ。「もしかしたらまっさんのとこで、バイトしてた関本さんだよね?」「あっはいっ。」「ふふっ。久しぶりだね。へぇ〜高校卒業でYCCかぁ〜ということは、もちろん」「あります。調理師」「だろうと思った。みーちゃん相変わらずお菓子の方は??」「そこも抜かりなく。」「関本。細川さん知ってるということは、まっさんしってるなこりゃ。」「もちのろ・・・。」「呼んだぁ〜裏切り者のゆーすけ君」「でたなお化け。」「みーちゃんおひさぁ。」「ご無沙汰です。」「あっ細川さんっこいつお願いしてもいいですかぁ〜差し入れで頂いたものなんでぇ。」「はいはい。みーちゃん修行においで。絶対に1発で取らせてあげるから。」「はいっ。」数時間後「ふぇ〜緊張したぁ〜まさか細川さんのとこなんて。」「有名すぎるからなぁ〜ロマン亭。」「そうそう。メディアバンバンでてるし、天神鱧扱っているからなぁ〜」「鱧捌けたらかっこいいだろうなぁ〜」「おっとと俺の店もだぞ。」「もちろん存じ上げておりますとも。」「こいつぅ。製菓の後輩の分際で生意気な。」「きゃぁ〜助けてぇー公平ぃ。」「何してんだか。お前らぁ。」「呆れて見てないで助けてよぉ。」「夫婦漫才・・・。」1ヶ月後「関本みなみです。よろしくお願いします。」
数日後店長として、みなみの名前が広まった。ニセ店長として振る舞うことになったみなみ。店舗もLAUNCHTIMEの最中なので、厨房も大忙しみなみテニス部だったので、けっこう体力はある。「関本ぉ。」「はいっ。」てきぱき動くみなみ。ようやくLAUNCHTIME終了。「関本明日から賄い飯お前が作れ。」「YCC卒業生だろ??」「はいっ喜んで。」翌日LAUNCH終了。「すごっ。うまそー」「関本っお前なんてやつ??あの短時間の間でデザートまで用意しやがって。」「新人の料理人ですが・・・。」「くそぉ。」「さすがみーちゃん相変わらず美味しい。」「そういえば関本ってオーナーの知り合いでしたよね??」「そそっ。」「はいっ。」「プリン美味しい。」「ありがとうございます。」「飯田、お前お菓子作り趣味だよな??まさかと思うが・・・。」「もちろん製菓の方ですがYCC卒業生でーす。」「近くに後輩いたんだ・・・。何年卒」「平成20年です。」「今度の定休関本VS飯田のSWEETSバトル開催。」「えっ」驚く2人「やるのかやらないのか??」「やらせて下さい。」「関本は。」「専門の先輩のプライドにかけて。ここでは後輩ですが、YCC調理製菓専門学校製菓衛生師科主席卒業表彰されているので、先輩のプライドにかけて後輩をぎゃふんと言わせてやります。」「うしっ決まり。2人の得意なもので勝負。20人分予算4万で作れ。賄い飯込。必ず卵焼きは作ること。」「わかりました。」「主席で卒業された方って関本さんもでしたかぁ。平成20年度卒業生ですが、僕も関本さんと同じく主席で卒業しています。」数日後「2人ともいいな。」「もちろんです。」「右側の厨房が飯田で左側が関本のエリアで、制限時間3時間で、賄い飯込の料理人対決で。」「はいっ。」「んじゃはじめろ。」「はいっ。」「相変わらず手際いいよなぁ関本。本当に新人なのかこいつ??」「うわぁ〜こうするのかぁ〜さすが女子。関本誤解するなよ。調理しながら片付けていっているから。」「もちろん分かっていますよ。」「ささがきごぼうってことは、メインあれか??」「多分あれだろう。」「鶏肉・・・。」「関本ぉメインもしかしたら」「あっバレました。」「やはりな。」「おいおい。同時に2品作ってるぞ。」「卵焼きかよぉ。」「ふふっ。みなさん甘めでも大丈夫ですか??」「もちろん。」「よかったです。」3時間後「おつかれ。先に新人関本からな。」「メインは、皆さんの予想通り、チキンチキンゴボウです。副菜はポテサラとポタージュです。」「関本これは、俺達に対する挑戦状か??」「いえいえそんなつもりはございません。」「まぁ〜いいだろう先輩として当ててやろうではないか。」「ポテサラうまっ。関本裏漉ししたろ。ゆで卵いい感じ。」「はいっ。」「ポタージュほうれん草か??」「いやほうれん草ってベタだから。もしかしてはなっこりー。」「正解です。」「ふっふー」「SWEETSはキャロットケーキです。」「関本ぉこれ写真撮りいきだぞ。」「もちろんいいですよ。じゃぁ〜他に撮る方いますか〜いなければ、カットしますけどぉ。」「関本まて。」「どうぞ。」数時間後「満場一致で、勝者関本。」「ありがとうございます。」「関本。見くびっていたよ俺達。」「うすうす分かっていましたよ。」「残念だったな。飯田でも、お前伸び代あるから大丈夫。自信もて。」「関本さんの卵焼き食べさせて下さい。」「ふふっ。多分言われると思って、実は1本多めに作っておいて正解。」「よかったら。」「えっ・・・。」「ワリィな。多分お前らのことだから、調理中にバレると思って言わなかったが・・・。」「板長意地悪ですよぉ。」「関本は、材料購入時だろ。」「実は・・・。板長のご指摘通り。」「勝者の関本には、材料費の全額返還・・・。と明日お前は特別に休みを授ける。」「ありがとうございます。」「飯田は半分な。」「はいっ。」数ヶ月後・・・。「みーちゃんいよいよ。学科試験日。」「ここは昨年も通過しているので、大丈夫ですよ。」「問題は実技試験。」「はいっ。」「大丈夫。言ったろ。絶対に1発で取らせるって。」試験終わって数ヶ月後・・・。いよいよ運命の日・・・。「みーちゃん覚悟できている。」「もちろんです。やれることはやったので、結果を受け入れます。」10:00「来たね。公開時間・・・。」合格者発表のところで、カーソルが点滅をしている。「開くよ・・・。みーちゃん。」「はっはいっ。」数分後「すみません。板長。皆さん。」「どんまいっ大丈夫。関本。」16:00に動きがあった。「落ち着いて聞いて。みーちゃん実は・・・。みーちゃん受かったんだよ。県の方のミスで、昨年のデーターで載せてしまったみたいなんだよねぇ〜今主催者の県から謝罪の電話があって、ミスで載せてしまったからって。合格者直接連絡したって。」「やったぁー。」「よかったね。みーちゃん。」「細川さんの指導あってこそできたので。」「嬉しいこと言うねぇみーちゃん。」「ふふっ。」「みーちゃん今日は上がっていいよ。」「えっ・・・。」「ほらほら♥遠慮しないで。」「では、お言葉に甘えて。お先に失礼します。」みなみが帰ったのを確認した飯田。「お店から、関本さん離れました。」「飯田っお菓子の方の準備は、お前に任せる。」「関本には、鱧も捌いて貰おうと思ってます。」「おぉ〜。」「鱧修行かぁーいよいよ。うちの花形料理人かぁ。」「悔しいですが・・・。後輩に先を越されるとは・・・。」「焦るな飯田っ・・・。」「わかってます。鱧扱うの繊細さが求められる食材なので、僕には・・・。」「そういうことです。」「板長っ。」「すまん。飯田君。彼女を先に鱧扱うことになったの。」「いえ。僕調理師免許ないんで。」「そういう理由じゃないよ。」「いいんです。僕は一生下っ端料理人としてここに骨を埋めるので。」
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