転生お嬢様と下僕薬師の恋

【人物紹介】

恵(けい):平安豪族・竹籠屋の三女の十五歳。陰陽師との結婚を拒否するため鴨川に身投げしてしまう。

三条(さんじょう)恵子(けいこ)：夫は浮気、両親は毒親という境遇の中、過労死した薬剤師。身投げした恵に転生してしまう。

笹丸(ささまる):竹籠屋の下僕で薬師でもある。二十歳。施薬院に捨て置かれていた赤子だった。

リン：竹籠屋の下仕えの十四歳

豊嗣(とよつぐ)さま：上級貴族である中納言。竹籠屋は贔屓の店であり自ら買い付けにくる。

長明(ちょうめい)：賀茂川一派の陰陽師だが人気がない。仕事欲しさに中納言に近づこうと、竹籠屋の三女に目をつけ結婚しようとしている。

好吉(よしきち)：恵の父　豪農でもあり腕のいい竹籠職人。施薬院から笹丸を引き取る。

円(えん)：竹籠屋の長女の二十歳。下級貴族に嫁いだ。

律(りつ)：竹籠屋の次女の十八歳。下級役人に嫁いだ。

若竹(わかたけ)：竹籠屋の長男。竹籠の職人で二十二歳。

福市(ふくいち)：竹籠屋の飼い猫。中納言の豊嗣さまから下賜された三毛。